人気ブログランキング | 話題のタグを見る

絵本とのふれあい

子供達が大きくなってきて自分で読書ができるようになると、本を読んでやるということがだんだん少なくなっていきます。
まして、絵本ならなおさらのこと疎遠になっていくのが普通でしょう。

私はもともと絵本が大好きだったこともあり、子供達が小さいころは図書館から山ほど絵本を借りてきては毎日一緒に読んだものでした。しかしそれも、末の息子の学年がひとつずつ上がっていくに連れて、次第に失われつつあります。
「つつある」と書いたのは、以前に比べて冊数や借りる頻度は減ったものの、それでもたまに4年生の息子のレベルでおもしろそうな絵本を選んで読んでやることがたまにあるから。
4年生といえばもうちゃんとした章立てのしてある本を自分で読めるし、学校からの宿題でも、毎日最低でも20分は読書をして、その読んだページの要約文も提出しなければならないようになっているので、親がわざわざしかも絵本などを読んでやる必要はないし、甚だ幼稚だといわれてもしょうがないことですね。
でも、子供と並んで座って絵本のページをめくっていると、日常の慌しい空気がすぅっと静まり、親子で絵本の中へ小旅行しているようなそんな感覚になるのが私にとっては醍醐味だといえるかもしれません。そして読後は、親も子も何となくリフレッシュされたように気分が改まるので、忙しい日常で心に余裕がなくなりがちなときほど、親子で絵本のページをめくる時間をできるだけ作ろうと思うのです。ある意味では一種のヒーリングとも言えるかも・・・?
息子にしても、本を読んでやるというと素直に横に座るので、まだまだ母親から本を読んでもらうというふれあいを求めているのかもしれません。(末っ子だから甘えん坊なんだろうけど・・・・)
高校生と中学生の娘達でさえも、私が息子に絵本を読み始めると、いつのまにか近くに寄ってきて絵本を覗き込んでいたりするし、私が読んでしまった後、自分で手にとって読み返していたり。私のお粗末な英語では聞いていて分かりづらくて、自分で再度確認しているのかもしれませんけどねぇ。

ところで、私が息子に借りてくる絵本はといえば、彼の興味や4年生というレベルを考慮しながら選ぶと、神話や伝説、歴史物や伝記といったものがどうしても多くなってしまいます。神話や伝説、伝承ものというのは個人的に大好きなので、まずはそういうジャンルから選んでしまうのですが、息子にしてみても、不思議で恐ろしげな生き物などが登場するそれらの物語は、興味をそそられるもののようです。
歴史物や伝記は、アメリカに住んでいれば誰でもが知っている偉人や出来事を扱ったものを優先的に選んでいます。

絵本を選ぶポイントには、挿絵がどれだけ魅力的かということも重要だと思います。
すばらしい挿絵は、それだけでも何かを語りかけてくれます。よい絵を鑑賞するという意味からも、上質な絵本を子供に与えることには大きな価値があるように思うのです。


つい最近読んだ絵本。

絵本とのふれあい_a0080368_1181047.jpg The Trojan Horse
Retold & Illustrated by Warwick Hutton

有名なトロイの木馬の話。私自身、この話に関してはイマイチあやふやなところがあったので、いい勉強になりました。


絵本とのふれあい_a0080368_1183179.jpg The Miser on the Mountain
A Nisqually Legend of Mount Rainier

Retold by Nancy Luenn
Illustrated by Pierr Morgan

Nisquallyというネイティブ・アメリカンの部族に伝わっていた話。
ネイティブ・アメリカンの伝説や昔話は個人的に好きな話です。自然を敬い神々に感謝するという彼らの生き方が、日本人にどこか通じるところがあるからかもしれません。




The First Morning An African Mith
Retold by Margery Bernstein & Janet Kobrin
Illustrated by Enid Warner Romanek

暗黒だった地上にどうやって朝日が訪れたかを説いたアフリカのお話。
私には非常に読みやすかったのですが、4年生の息子にはちょっと幼稚でした。




日本にいたとき、市立図書館で読み聞かせのボランティアをしていたことがあるのですが、そのときに指導者の方が、「パロディ物やキャラクター物は避けてください」と強く言っておられました。
パロディというのは、本物を知っていればこそのものです。
小さな子供達が初めて出会うお話は、本物でなければなりません。
よくあるパターンですが、三匹の子豚などの昔話を、ディズニーやサンリオのキャラクターが絵本の中で演じています。本来のストーリーなら、悪い狼は末っ子の子豚の家の暖炉にかけてある大鍋の中に落ちて死んでしまって、めでたしめでたし・・・となるはずが、キャラクター物では、狼と仲直りして仲良く暮らしました・・・などと脚色されてしまっていたりします。
残酷なエンディングよりも、みんな仲良くという方が子供にはいいんだという、大人の考えからそうなったんでしょう。
しかし、これは間違いなんだそうです。
松井るり子著『ごたごた絵本箱』の中でも全く同じことが触れられていて、悪い狼が最後には死んでしまうから、子供達はやっと恐怖から解き放たれるんだ、というようなことを述べられていました。
子供の本といってもなかなか奥は深いですね。

明日は本の返却日。
気に入った絵本があったらまた時々ここで紹介していきたいと思います。



avocadowasabiの食ブログ「おいしく暮らそう」 もどうぞよろしく。
にほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ
by avocadowasabi-2 | 2007-10-03 09:16 |


San Luis Obispo (SLO) county での田舎暮らし。日々の生活、育児、町のことなど雑感あれこれ。


by avocadowasabi-2

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Click for Atascadero, California Forecast
ATASCADERO

カテゴリ

全体
連絡
雑感
生活
子供
行事


友人
仕事
ガーデニング

映画・ドラマ
SLOカウンティ
そのほかの町
私的趣味
未分類

以前の記事

2012年 09月
2011年 09月
2011年 08月
more...

フォロー中のブログ

Mew's Cafe
ワイン山の麓から
Casa de NOVA...
日々、脈々と
お奉行さまの徒然日記
カナダの風に吹かれて
日々の泡
じゃポルスカ楽描帳
Kitchen mail
Over the Rai...
フィンランドマガジン v...
ほな、またね!
在日中国人女性の随筆  
魚屋三代目日記
おいしく暮らそう
緑と食卓
dearxoxo in USA
頑張らないで、めざせベジ弁当
First step
SB 便り

リンク集

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ

ファイブスタイル ブログランキング


☆avocadowasabiの
食日記
「おいしく暮らそう」

☆avocadowasabiの
ロングビーチ在住ブログ
「裏庭の木陰から」

☆各種情報
「The TRIBUNE」 San Luis Obispo エリアのローカル紙
「Lighthouse」 ロサンジェルスエリアの日本語現地情報
「びびなびロサンゼルス」 ロサンジェルス総合コミュニティサイト





ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧